点と点が線になるとき

アップルの創業者スティーブジョブズ氏の有名な演説の中に
点と点が線になるとき
という話があります。
私の大好きな言葉で、
将来役立つとは全く思えなかったいくつかの点(経験や知識)が、
ある瞬間にぴたっとつながるときが来るという意味です。
そう思うと、
つまらない毎日やつらい出来事も
きっと何か意味があるんだと思えてきませんか?
私は、小学生の頃、
何の夢もない、どちらかというと悲観的な女の子でした。
母は、「勉強しなさい」とは一度も言いませんでしたが、
毎日学校から帰ると習い事に行くことになっていました。
4年生では、そろばん。6年生では、英語。
というように、学年が決まっているものもあり、
時間も限られているので、好きだから長く続けるということはできませんでした。
当時の私は従順なタイプで、言われるがままにあれこれと習いました。
水泳、習字、絵、ピアノ、そろばん、英語 ・・・
そして、どれもこれも特に極めることなく、辞めていったのです。
それで、毎日とても忙しく通ったのになんかとても無駄だったなあ~と感じていました。
特に親に感謝するわけでもなく、
小学生というかけがえのない時間を友達と遊ぶことに使った方がよかったんじゃないかなあ~
と長い間思っていました。
しかし~!
人生は面白いもので、
あるとき急に、小学校の先生もやってみたいな~
と思い始めたのです。
そして、当時勤めていた中学の校長先生の紹介で
あっという間に小学校で働くことになりました。
国語と算数は、なんとかなりそうだなあ~という気持ちと
あ~本当に全部の教科を教えれるのかな~という不安がありましたが、
やってみたい!という気持ちが勝っていたので、引き受けることになりました。
そして、ナント!
あの習い事たちが大活躍する日が来たのです。
小学校で教えることは、本当に基礎的なことばかり。
例えば、毛筆では、すずりを置く位置、筆の持ち方、始筆の入れ方など。
英語では、挨拶の仕方、数の言い方、果物や身の回りの物の言い方など。
体育の水泳では、クロールや平泳ぎの泳ぎ方を習います。
つまりは、私が習い事で習ったことがすべて生かされることになったのです!
もちろん、小学校で先生から教わったこともたくさんありました。
でも、習い事の記憶の方が鮮明で、
それぞれの専門分野の先生に基礎をしっかり習えたことは大きかったなあ~
と今になって思うのでした。
他にも、意図していなかった子どもの頃のいろいろな経験が小学校の先生につながっていました。
そうなることが、まるですでに決まっていたかのように(^_^)
驚きますね!
みなさんの今している経験も
将来のある時点から見たら、
実はとても意味のあることなのかもしれませんね☆